yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

政治と金

政界を揺るがした派閥と裏金問題
裏金問題はどうやら一段落したが岸田総裁ばくちを打ったがこれが又混乱を招く結果となってしまった。安倍派を追い詰めたまではよかったが政権を支えてくれているはずの大親分に勝手に派閥を解散したとそっぽを向かれる始末。政治の世界は一寸先は闇といわれているが本当の闇の中に突入これからは水面下での暗闘がしばらく続くだろう。


この騒動で3匹の鼠が出てきた。1匹目は逮捕拘留中。2匹目は辞任に追い込まれた。
しかし、3匹目はしぶとい。金額も大きいが秘書に任せていたので詳しく知らないと。
昔から政治家の「秘書に」は常套手段で何度聞いてきた言葉か。10万、20万程度の金なら知らなかったで通用するが数千万の使い道は知らないはずがないし、秘書が代議士の了解なしに勝手に処理できる金額ではないはず。それでも知らなかったで通用すると本当に思っているだろうか?
さて、その代議士(正確には参議院だから代議士ではない)は私の地元「岐阜」の方で3代4人目の政治家一家のお方。
初代は戦後の運輸族の大ボスの大野伴睦氏、2代目はその息子の大野明元大臣、そして明氏が亡くなると奥さんが政界にでる。そして現在はその息子の泰正氏と地元では政界の名門のお方。
新幹線が計画された当時、大野伴睦氏は運輸には大変力のある代議士で現在岐阜羽島駅を出ると目の前に伴睦夫妻の銅像が建っている。
何故羽島駅が出来たかは地元では誰でも知っている。本来は新幹線はもっと南を走る予定が伴睦氏が北へまげて羽島駅を作らせたと。これを疑う人は岐阜県には誰もいない。
しかし、今朝の中日新聞「中日春秋」にこの羽島駅を作った理由を元JR東海の社長だった須田氏が大野伴睦氏の圧力ではなく豪雪地帯の関ヶ原に対応するための駅が必要で国鉄内部では検討されていたことと語っておられたと書いてある。しかし、国鉄も伴睦氏に花を持たせ、伴睦氏もこれをうまく利用したのかもしれない。代議士の力を地元に見せるために国鉄の路線発表前に情報をえて地元で吹聴したのだろう。代議士がよくやる手。



この、大野伴睦氏と我が家は無縁ではない。昭和29年頃私の父親は東京に当時では大きい資本金3億円の海運会社を経営しており取締役に当時運輸族のボスでもあった大野伴睦氏を迎えていた。
当時の話は私にはあまり話さなかったが運輸省の役人や代議士が伴睦氏に口利きをしてもらいために会社によく来ていたと聞いたことがある。
そこに造船疑獄が発生、大野氏も予算委員会で相当追及されたらしいがこの予算委員会での追及の中で父親の小細工で追及の1つから逃げられたことがあるらしい。


父親の会社の所有する船舶が名古屋港へ来た時に私も行ったことがあるがその時大野氏も来ておられた。その時の写真は残っている。
大野氏は立件されることはなく私の自宅も家宅捜索を受け神戸検察庁へ父親は拘留されたが起訴されることはなかった。
結末は時の幹事長の後の総理・佐藤栄作氏の逮捕、しかし、犬飼法相の指揮権発動で逮捕は免れ造船疑獄は終結した。
父親は会社を日本郵船に任せ海運業から手を引いた。


お孫さんに当たる大野泰正氏、裁判で戦うと宣言されておられるが進退だけはしっかりご自分で判断していただきたい。
余談ではあるが大野伴睦氏は虎の毛皮を集めるのが趣味だったようで祖父と父が虎の毛皮を贈っているが今どうなっているだろうか?

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