yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

野に咲く花

雑草
周りを見回してみると何処も雑草だらけ。
最近よく耳にする言葉に「雑草という言葉は使わない方がいい」。雑草って何だろう。
雑草という言葉が出てくるたびに出てくるのは「昭和天皇が側近が雑草といったのをたしなめた」を引き合いに出される。天皇陛下は何故この言葉を使われたのだろうか?
恐らく今、朝ドラ「らんまん」の主人公牧野富太郎博士が
生前陛下にご進講ををされておられる。その折に博士からこの言葉をお聞きになったのではないだろうか。



作家山本周五郎氏が若き頃に牧野氏にインタビューしておりその折、山本氏が「雑草」という言葉を口にした。


それに対し牧野氏が「きみ、世の中に〝雑草〟という草は無い。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている。わたしは雑木林(ぞうきばやし)という言葉がキライだ。松、杉、楢、楓、櫟——みんなそれぞれ固有名詞が付いている。それを世の多くのひとびとが〝雑草〟だの〝雑木林〟だのと無神経な呼び方をする。もしきみが、〝雑兵〟と呼ばれたら、いい気がするか。人間にはそれぞれ固有の姓名がちゃんとあるはず。ひとを呼ぶばあいには、正しくフルネームできちんと呼んであげるのが礼儀というものじゃないかね」


2011年に私がネットブログに書いた言葉から


雑草とは?
植物を扱っていると「雑草」という言葉を避けて通ることは出来ない。しかし雑草という言葉はあまり好きではないので出来るだけ使わないようにしていた。雑草っていったい何を指すのだろうか。大辞林によれば「人間が栽培する植物や草花以外の色々な草、田畑、庭園、路傍,造林地などに侵入してはびこるもの」とある。特定の植物やグループを指しているのではない。今一つすっきりしない。手元にある本を片っ端から読んでいたら「植物の世界」第4巻に雑草の定義が書いてあった。「雑草とは植物学の言葉ではなく農学の言葉であり、ある目的で特定の植物(農作物)を栽培する耕地に目的以外の植物が侵入した時、その植物を雑草、つまり、役に立たない植物とされ、時には駆除の対象とされる。かぼちゃの畑にダイコンが生えれば雑草となる。」とある。この説に従えば菊を栽培しているところへマツムシソウが生えれば雑草となるわけだ。雑草という言葉は使わないにこしたことはないように思うが。


近くで見る「雑草」と呼ばれる植物2つ


今回はこの雑草としてる嫌われ者ではあるが立派に名前を持った植物を紹介してみたい。


アオゲイトウ(青鶏頭)ヒユ科 ヒユ属
近くの田畑がある農道を通っているとほぼ緑一色の少し大きめの草によく出会う。鶏頭と名がつくがきれいさは全くない。熱帯アメリカよりの渡来種らしいが同じ仲間のホソバアオゲイトウや花穂が紅紫色のムラサキアオゲイトウもみられる。検索すると 空き地 荒地 道端 畑 などに生育し、駆除が厄介な植物とある。
学名 Amaranthus retroflexus







エノキグサ(榎草)別名アミガサソウ
トウダイグサ科エノキグサ属

道路端や荒れ地で見られる雑草扱いされる草。
畑に生えてもさほど気になる植物ではないと思うがはびこると厄介。
和名の由来はエノキの葉に似るところからといわれる。
別名のアミガサソウは雌花の基部にある総苞を編み笠に例えて呼び方。
最初に学名をつけたのは分類学を最初に発案したスエーデンの
リンネ。




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