yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流の生け花

今日の生け花・その前に・・・・・


「醍醐の花見」
毎週木曜日にモーニング・コーヒーに行く喫茶店には週刊新潮が置いてある。
この中に直木賞作家 今村翔吾氏の「五葉のまつり」という小説が連載されておりいつも読んでくる。主人公は豊臣秀吉育てられた石田三成。5奉行の一人として無理難題を言いつける秀吉の命を忠実に実行して行く話。
今回は体力が弱った秀吉から5奉行が呼び出される。そして、命ぜられたのは「醍醐寺で花見を行いたいので準備をせよ」。

5奉行がどのように行うか話し合いを始めた。
ところが「醍醐寺に桜はあるか?」「ない」。ではどうする、どこから桜を運ぶか等難しい問題が出てくる。




醍醐の花見といえば絢爛豪華な様が屏風絵として残されている。
招待者は女性が中心らしく北の政所・淀の方などではあるが記録ではその順位でももめてらしい。
記録を少し調べてみた。


醍醐の花見
〇招待客は約1,300人。
〇花見の責任者は奉行の前田玄以ら5奉行。
〇醍醐山の山腹にいたるまで、伽藍全体に700本の桜を植樹し

 た。
〇場内には八番の茶屋が設けられ、茶会や歌会が催されたほか、

 湯殿のある茶屋もあった。
〇参加した女性たちには2回の衣装替えが命じられ、一人3着ずつ

 着物が新調され、衣装代だけで2015年現在の39億円に相当する
 金額がかかった。


いかに秀吉が権勢をふるっていたかがよくわかるがその準備をした5奉行も大変な苦労だっただろう。桜の花が咲く大きさだから大木に近いだろうが700本移植したとある。



  (安倍元総理の「桜を見る会」など醍醐の花見に比べた
         スケールが小さい)


今日の生け花
コノテガシワ(側柏)を生け花に使うのは大変難しい。
葉を生かそうとすると茶の木の畑に迷い込む。
しかし、考え方をリセットして少し頭を切り替えてみる。
コノテガシワは確かに葉は独特で表・裏がないが、この木には面白い実が出来る。この点がヒノキと大きな違い。この面白い形をした実を主役にしてみれば生け花ががらりと変わる。そこで葉をある程度無視してこんな使い方を。


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