今日のお茶
今日の生け花・その前に・・・・・
21年前に書いたブログ「自然に学ぶ」から
2001.11.18
草木(そうもく)
我々が園芸で植物を扱う時、見かけで草と木に分けてしまう癖がついてしまっている。実際には植物の分類は科とそれにつらなる属によって分類されている。我々が日頃見なれているイチゴは誰も木とは言わないだろうし、バラを草とは呼ばない。又、アジサイを草とは言わないだろうし、ユキノシタを木とはよばない。しかし植物学の世界では、イチゴもバラも同じ仲間のバラ科であり、アジサイもユキノシタも同じユキノシタ科に分類される。高山植物のチングルマはバラ科の低木であり、イブキジャコウソウもシソ科の低木である。しかし一般には野草として草花扱いをしている。草木(そうもく)の代表としてよく引き合いに出される植物に牡丹と芍薬がある。牡丹は木であり、芍薬は草であるが牡丹を芍薬の根に接ぎ木することはよく知られている。牡丹と芍薬の交配種オリエンタルゴールドが出回っているがこれは草花と木に分けるなら木だろうか草だろうか。牡丹は冬季枯れるが枝は残り芍薬は地上部はすべて枯れる。この交配種は冬季には地上部に枝が少し残る。
芍薬「オリエンタルゴールド」
追記
牡丹と芍薬
昔の分類はキンポウゲ科だったが今では牡丹はボタン科ボタン属の落葉小低木であり芍薬は同じ牡丹科牡丹属の草である。
牡丹の方は各地に牡丹園があり5月の連休頃にちょうど開花期を迎えてマスコミでも報道され見学に訪れる方が多い。
それに比べ少し遅れて咲く芍薬は大きな株になる牡丹に比べて背は牡丹より低くまっすぐな株立であまり派手さがないからかあまり話題になることは少ない。
共に渡来は中国らしいが牡丹は観賞用に芍薬は薬ととして入ってきている。西洋牡丹には黄色い花があり今では多くの黄色い牡丹が作出されている。芍薬と牡丹の交配種の黄色い芍薬も出されており自宅では2種育てている。
オリエンタル・ゴールドとイエロー・クラウン花は派手で大変きれい。
冬場は少し地上部は残る
オリエンタルゴールド
イエロークラウンの芽
今日のお茶
お菓子
海津市 あら重「初雪」
茶碗
美濃焼伝統工芸士
小木曾教彦氏作
鼠志野茶碗
絵
日本画家・俳人
長谷川朝風氏 画