yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

擬態?

蝶の不思議
ツマグロヒョウモン
私の子供の頃は暖地系の蝶で珍しく全く観ることはなかった。
温暖化と園芸でスミレの仲間が多用されるようになり次第に生息地が北上。今では当たり前に見られる。以前岐阜市に住んでいた時には庭に外来種のスミレ「ソロリア」をいっぱい植えていた。ツマグロの幼虫はこのソロリアを特に好み、多い時には100匹以上の幼虫を見ることはまれではなく餌がなくなると庭を這いまわる姿をよく観てた。
今の住まいでもスミレの仲間は多いので成虫、幼虫ともによく観る。
ありふれた蝶なのでカメラを向けることはないが先日ミゾソバを撮影中に目の前にいたので1枚撮影した。



ツマグロのメスの前翅の先は黒くなっているために毒蝶のカバマダラの擬態ではないかという説は以前からある。しかし、カバマダラが毒蝶であることをツマグロが知るはずがない。生息地が全く違うから。

その答えがネットにある記事が掲載されている。大変興味ある記事だ。

「カバマダラとツマグロヒョウモンの擬態について」
ツマグロヒョウモンの成虫は、十分な濃度の毒物質を持っているらしい。つまり本種は、毒を持つ者同士が見た目を似せる
「ミューラー型擬態」をしている種と見なすのが妥当であるようだ。


「ミューラー型擬態とは」
共通の捕食者を持つ2つかそれ以上の種によって形成される擬態関係の様式のひとつ。
ミューラー型擬態は、そのような種が捕食者に対して発する警告シグナル(警告色)をお互いに模倣することで、お互いの捕食リスクを下げるという互恵的な擬態様式。
ミューラー型擬態を行う種では、擬態関係にある種群のいずれかを少数捕食するだけでこの学習が達成され、擬態関係にある種全てが捕食者に避けられるようになる。つまり、ミューラー型擬態によって、各種が払う犠牲が相対的に減ることになる。
この概念は1878年にドイツの博物学者フリッツ・ミューラーによって初めて提唱されました。彼の名前を冠したこの現象は、生物学の分野で広く認識されている。

「ここで疑問」
ミューラー型擬態については理解できたが、ここで疑問がわく。ならば何故メスだけなのか?

その答えの一つとして考えられるのは
「オスではなくメスだけがこのような擬態をするのかについては、明確な答えはまだ見つかっていない。生物学的には、メスが卵を産むという重要な役割を果たすため、生存率を高めるための戦略が進化的に発展した可能性がある」との考え方だ。

理解できたようだがよくわからない。生物の不思議な生態と考えてそれ以上は考えても無理なようだ。





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