yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

不思議な植物

面白い植物・・・ツユクサ
前回に続き今回も不思議な植物を植物を紹介したい。
前回のカラスノゴマはなかなかお目にかかる機会はない植物だったが今回は誰でも知ってる植物。多分近くでお目にかかっているだろうがこの植物のことを詳しくは知らないだろうと思い紹介したい。
植物の名前は「ツユクサ(露草)」多分知ってるだろう。
この花じっくり眺めたことありますか?
いくらでも観る花だが花びらはきれいなブルー、中を見ると又きれいな黄色。しかし、花を正面からみると大変構造が複雑に見える。



よく観ると6本の雄しべがあり、そのうち花弁上部に見える黄色い3本がX字形仮雄しべと呼ばれ、中央の黄色い1本がY字形仮雄しべと呼ばれる。
その下に前に長く伸びるメシベと左右に地味な色をした雄しべが見える。普通花はメシベが中央にありその周りに何本かの雄しべが取り巻いている。その雄しべの花粉が虫等の媒介により花粉がメシベに着き受粉し種子が出来る。この植物は雄しべがあり、2種の仮雄しべがありメシベがある。先に紹介したカラスノゴマとは又違う。
仮雄しべに花粉能力があるのは先に紹介したカラスノゴマだけと言われている。
しかし、一部の研究でツユクサのY仮雄しべにも花粉が存在し受粉すると報告されているが、又、他の研究では花粉が存在しないか少量でその花粉から種子が出来ないとの報告されている。必ずしも完全ではなく現時点では受粉できる場合と出来ない場合があり不完全な仮雄しべといわれている。
従って現在はX字形雄しべとY字仮雄しべについては昆虫を引き寄せる役割を果たすと考えられている。最も身近にありながら大変面白い植物。

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