yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・・
21年前に書いたブログ「自然に学ぶ」から



2001.10.24
性転換する植物

性転換した有名なタレントが麻薬所持の疑いで逮捕された。あるテレビの番組で出演していた弁護士が有罪となった時刑務所はどうするのでしょうね、少し興味がありますと発言されておられた。弁護士も?・・今まで日本には例がなかったのだろうか。確かに外見は完全に女、しかし戸籍は男どうなるのだろう。
それはさておき、植物の世界の男女では、一番多いのは花弁の中におしべとめしべと呼ばれる男女同居だろう。又、一つの株に雄花と雌花を持った植物も多い。野菜のキュウリ等は花を付けた時、雌花の元にはすでに小さな実を付けている。早春まだ草花が新芽を出し始めるころにオウレンがかわいい花をを付けるが同じように見える花をよく見ると雄花と雌花(両性花)を別々につけているのが見られる。又、全く雌雄別株の植物もある。金木犀は日本ではオス株しか見られないし、アオキも雌雄異株だ。

雌雄異株の中でよく知られた植物に秋に赤い実を付けるマムシ草の仲間テンナンショウがある。テンナンショウの仲間には変わった性質をもつものが多いことが知られている。性転換するのだそうだ。この仲間は1球1花だが球根が小さいと雄花となり大きいと雌花となるらしい。雌花をつける球根を切り取って小さくすると雄花となるようだし、栄養価の低い場所に植えると雄株へ変化する。人間世界では考えられないことが植物の世界ではおきている。
オウレン両性花



テンナンショウの仲間のマムシグサ








追記
オウレンは花後種子の細い鞘が車状に並ぶ。そしてその先端に
穴が空いている。結実すると中の種子がその穴から外へ飛び出す仕組みになっている。
一方テンナンショウにも面白い仕掛けがある。
雄花の仏炎苞の中に入った虫が花粉をつけた体で外へ出られる穴が最下部に空いている。花粉を体につけた虫が雌花に入り受粉させるが今度は外へ出る穴はない。



オウレン
鞘の先端に穴が出来、そこから種子が飛び出す


マムシグサ
雌花は結実すると実が出来秋に赤く熟す





今日の生け花
南濃町志津谷添野雑木林を覗いてみた。
葉は落ちてしまっているがたくさんの実をつけたマユミが2~3本目に入ったので少し切ってきた。
枝の線が面白いのでその線の美しさを見せるために脇枝や実を落とせるだけ落とした。合わせた花は庭のサツマノギク。


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