yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

幻の花

幻になってしまった花・その前に・・・・


牡丹と芍薬の交配種
オリエンタル・ゴールド


日本では古来から牡丹は木(木本)であり芍薬は草(草本)であると分けてきた。
しかしここに紹介するオリエンタル・ゴールドはその中間ではあるが分類上は芍薬である。牡丹は木本であるために冬季は地上部がそのまま残るが芍薬は草本であるため地上部は枯れて無くなる。本種はほぼ枯れるがわずかに地上部は残る。
牡丹と芍薬は同じ仲間で昔から芍薬の根にボタンを接ぎ木して作られることは知られている。現在ではこのように牡丹と芍薬の交配種は作られており我が家にはこの本種の他イエロークラウンという品種もある。芍薬には本来黄色い花はないので考えだされたのだろう。本種は牡丹の「花香殿」と芍薬の「金晃」の交配から作られた。
きれいな鮮やかな黄色い芍薬。もう4年になるが鉢植えで元気に育っている。







幻となった野草


名神高速→東海北陸自動車道→中部縦貫道を走り自宅から2時間半かけて福井県の九頭竜ダムへ行ってきた。目的はどうしてももう1度見てみたい「赤花のミヤマカタバミ」と大変好きなネコノメソウの「ヒダボタン」を見たいためだ。ヒダボタンは別の場所でも観ることはできるが鮮やかな赤いミヤマカタバミは今までこの九頭竜ダムへ注ぐ谷の奥でしか観たことがない。
東海北陸道・美濃白鳥から中部縦貫道へ入り油阪峠を越えて福井県に入る。ここは九頭竜ダムも最上部。ところが福井県側に入ると以前と様子が違う。ダムに沿った道路に並行するように道路工事が行われている。中部縦貫道を福井県大野市までつなぐ工事だった。
その為に脇谷へは入ることはできるが工事車両の通行や谷の途中で工事のために奥へは入れない。赤いミヤマカタバミが咲く谷奥への道路は破壊されてしまっていた。
残念ながあきらめねばならなかった。私にとっては幻の花となってしまった。今年がこの花に出会える最後の年と思っていただけにショックは大きかった。この赤いミヤマカタバミの咲いている近くで好きなネコノメソウのヒダボタンも観れるので2つともあきらめなければならなかった。あきらめて車を谷の入り口の方へ戻っている時、何か黄色い物がほんのわずかではあるが道路脇で目に入った。すぐ車を停めて観行ったら十数株ではあるがヒダボタンが生えていた。偶然ではあるが少しの株を観ることができたのが救いだった。


過去1度しか見ていない赤いミヤマカタバミ
幻となってしまった



ヒダボタン(飛騨牡丹)


黄色いガク裂片の中に赤いシベが特徴


すでにガク裂片の中に種子が入ったのう胞が見られ

×

非ログインユーザーとして返信する