ころソバと天ころソバ
天ぷらソバとどこが違ったか？

今日お昼前に国道１号線を走っていて途中でお腹がすいたので日本ソバの店を見つけて入る。お客はなし、私たちだけ。
メニュー表を見る。そこへ無表情のおばあさんが注文を聞きに来られた。メニュー表には天ころソバもあり天ぷらソバもある。
私は好きな天ころソバを、女房は天ころソバの暖かいのありますか？と聞いたところおばあさんは黙っている。そこで私が聞き直すと暖かいのありますとの返事だったので冷たい天ころソバと暖かい天ころソバお願いしますと注文。
おばあさんは「冷たい天ころと暖かい天ころですね」と聞かれたので「そうです」と応える。てんぷらは注文を受けてから揚げらっれるようでしばらく待たされた。ようやくお盆に載せて運ばれてきたが持って来られたのはこの店の若奥様で湯気が上がるソバが届き女房の方へ渡す。もう１つ持ってこられたのはここのご主人らしく同じく湯気が上がるソバ。私が「あれ？注文は１つは冷たいのだけど」
若奥さんは「間違えましたか？すぐ取り替えます」といわれたが
せっかく作られたもの「いいですよ、いただきます」と答えてソバをよく見るがどう見ても汁の量や汁の濃さや上に載せてあるてんぷらなどどう見てもてんぷらソバに見えるが？この店でてんぷらソバを注文したらどんなものが出てくるのだろうか？
しかし、ソバはおいしかった。店を出る時には「ごちそうさま、おいしかったですよ」と声はかけておいた。注文を受けた時にふとこのおばあさん間違えないかと頭をよぎったが的中してしまった。
私は蕎麦屋に入ると必ず天ころソバを注文するがいつもは岐阜県のお店、今回は愛知県のお店で違いがあるのだろうか？
女房もいつも天ころを注文するがうどんを選び暖かものを頼む。しかしこの店ものは私たちが思っている物とは全く違う。
明らかに暖かくてもいつものものとは違い天ぷらソバそのものだった。
ところで「ころ」とは全国に通用する物かと調べて見たらどうやら中京地区の食べ物らしい。漢字で書くと（香露）で説明ではうどん、きしめん又はそばに冷たい濃い目の汁をかけた料理でそれに天ぷらを乗せれば天ころとなる。岐阜市にうどん・ソバの名店「田毎」がありよくこの店に行くがここの天ころは実においしい。濃い目の汁にワサビが添えてありエビの天ぷらは揚げたてで大きめ。暖かい天ころも出してくれる。


岐阜市「田毎の天ころうどん」店のメニューから。