yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・・
  (お茶はしばらくお休み)


21年前に書いたブログ「自然に学ぶ」から



2001.08.17
ゼフイルス(Zephyrus)

ゼフイルスといってすぐわかる人はある程度オタクな人だろう。私がゼフイルスを初めて知ったのは小学生の頃で一時大変夢中になった。ゼフイルスとはラテン語で,日本語で簡単に表現するなら「空を舞う宝石」だろうか。日本に生息する蝶235種のうち、シジミ蝶の仲間でミドリシジミ13種、アカシジミ5種、その他ウラクロシジミ、オナガシジミ等7種の25種をさす。
どの蝶も大変美しくマニアを夢中にさせる。
中学生の頃「新昆虫」という専門誌を読んでいた。その中に私の記憶が多少あいまいな部分もあるが「イナクロミドリシジミ」という蝶の記事が写真入りで出ていた。大変希少種でまだ2体程しか発見されていないというような記事だった。以来この蝶の事を忘れることはなかった。最近日本の固定種を調べて見たが残念ながらクロミドリシジミは存在するがイナクロミドリシジミは見つからなかった。おそらくクロミドリシジミの一亜種で固定種と認められるほどの固体が見つからなかったのだろう。私の頭の中にあった幻の蝶は本当に幻となってしまった。



追記
当時、日本の蝶235種と書いたが今は確か250種以上だと思う。
ゼフイルスの中に生態が大変面白いものがある。アカシジミの中のムモンアカシジミという裏も表にも紋が入らないきれいなオレンジ色のシジミチョウではあるが他のチョウとは少し違う生き方をする。卵はコナラやミズナラに生まれ、羽化した幼虫は初期は若芽を食べるが途中からアブラムシの仲間をたべるようになると
共に蟻の一種と共存する。しかし、これは蛹になるまでで特殊な蟻の好む物質を出しているからと思われるが羽化する時が一番危険でその時に蟻に見つかると蟻の餌となってしまう。
ゼフイルスの仲間は大変美しいチョウの仲間であるためにマニアにとっては何とか捕獲したい。そのためあまり好ましくないことがよく起きている。
ミドリシジミの仲間に特にきれいなキリシマミドリシジミがいるが鈴鹿山脈は生息地として有名で卵は赤樫の芽に1個うみつけられる。そのためその卵を得るために木の伐採がよく行われていた時がありそれをマスコミが取り上げたことがある。
今はどうだろうか?少しはいるかも知れないが恐らくはそのようなマニアは減っていると思う。
以前京都宇治川上流の天ケ瀬ダムの周辺でスミレの写真を撮るためにカメラ片手に歩いていたらきれいな蝶が葉にとまっているのが目に入った。よく見るとゼフイルスの1種ミズイロオナガシジミだった。しかも周辺を見ると何と数匹がとまっていた。しかも手で触っても逃げる気配を示さない。もうその時はチョウを採取することはなかったので画像にだけ収めた。
しかし、デジカメがまだない時代でポジフィルムの撮影だったので残念ながら今は画像は残していない。




今日の生け花
マサキ・タツナミソウ・カヤツリグサの葉
マサキは庭木によく使われるが南濃町志津谷脇の雑木林に野生のマサキが見られた。実がはじけると朱色の種が出る。
実は多数ついていたが最小限に落とす。枝も減らした。

私が生け花の基本にしている引き算の生け花。
季節を間違えたのかタツナミソウが自宅庭にたくさん咲いているので根元に少し入れる。畑の脇に生えてたカヤツリグサを切ってきたが花は他で使うのでの葉だけ使う。


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