yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・・
21年前のブログ「自然に学ぶ」より・・・



2001.06.20
ぎぼうし

そんなに高くない7~8百mの山であったが峠に車を止めて北側の斜面を真横に歩いたことがある。木につかまって歩かなければならず、何度も足を滑らせるほど傾斜がきついところだった。最初の谷では群生したヒメシャガとの対面だった。シャガとは違い紫色のイチハツを小さくしたような可憐な花だがこの場所だからこそ群落として残ったのだろう。やっとの思いで谷を横切り次の谷で出会ったのは群生したオオバギボウシだった。草原のお花畑とは違い、ほとんど人に見られることのないこの光景にしばし見とれた。最近ガーデニングブームで色々な種類のギボウシが「フォスタ」と呼ばれて使われている。しかし園芸化されたギボウシのいきさつを知っている人は少ない。日本にはギボウシの野生種とその変種が沢山知られている。ギボウシもあのシーボルトが幕末ヨーロッパへ持ち帰った植物の一つで後に品種改良されて日本へ逆輸入された。そしてオオバギボウシにもサクラソウと同じように学名にシーボルトの名前「Hosta sieboldiana」が付けられている。早春山菜採りで水のあまり流れていない小さな谷で先の尖ったミズギボウシやイワギボウシの新芽を見る。山菜では「うるい」と呼ばれ珍重される。


追記
自宅の大きな植木鉢にオオバギボウシの株が植えてある。
もう20数年になる。1度も植え替えたことがないが大変丈夫で毎年よく花を咲かせてくれる。花後よく種子が出来るが毎年切り取って捨てていたが昨年初めて実生してみた。
小さな芽が出て今年はもう20cm程の苗に育っている。しかし、開花まではもう少しかかるだろう。
オオバギボウシは日本で最大のギボウシで花茎が伸びてきてから先端につぼみがつくが普通のギボウシとは少し変わった形をしている。この姿が一番美しいと思う。
通販の園芸店の「フォスタ」のコーナーを見ると数はすごくある。元は日本や中国の野生種がヨーロッパで品種改良されたのだろう。小型もあれは大型の物も多いが多分交配親はオオバギボウシが用いられたのだろう。


オオバギボウシのつぼみが上がってきたところ


開花が始まる


種子が見え始める



今日の生け花
厄介な花材、センダン。相当大きな木になる。春、外で見るには大変さわやかできれいな花。
今年春に初めて花を生けてみたが・・・・難しい、難しい。
どこをどうしていいやらさっぱりわからない材料だった。
2度と生けたくないと確か書いたが・・・・


今年春に生けたセンダンの花


昨年晩秋に葉のすっかりなくなって実だけになった枝を少し生けてみたことはある。今年はまだ葉が少しついているので何とかならないか?しかし厄介な材料には違いない。
どうにか3杯生けてみる。とにかく疲れる材料。


サツマノギク


ノコンギク


マムシグサ蒴果

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