yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

今日のお茶

今日のお茶・その前に・・・・
21年前のブログ「自然に学ぶ」より・・・


2001.06.12
さくらそう

毎年桜のシーズンともなるとどこも大渋滞となる。桜は日本人のもっとも好む花なんだろう。吉野の千本桜、高遠の桜など全国に多くの桜の名所がありどこ人出であふる。さくらの名所には二種類あり樹木の多さと花の豪華さを味わえる場所、もう一つは樹齢千年の古木の花をを見る場所。私の地方には「根尾淡墨桜」が有名で、いつもなら1時間で行けるところが2時間掛かってしまう。古木の桜は華やかなソメイヨシノと違い大島桜が多いようでソメイヨシノのピンクに比べ白っぽく地味ではあるが一本であっても見ごたえがある。桜は桜でもかわいい花「サクラソウ」が昔から日本にある。最近は洋花の「プリムラ」がプランターで楽しまれているが江戸時代には古来の「サクラソウ」が人々に楽しまれてきた。日本には園芸として花を楽しむことがあったが植物学として研究されるのは明治以降のこと。そのため日本人の心の花「サクラソウ」の学名にあのシーボルトの名(Primula sieboldii)がついているのは残念だ。




追記
野生のサクラソウを観ようと思うと相当山間部へ入らないと無理。サクラソウの仲間で大型のクリンソウという花があるが花は豪華だがサクラソウのような可憐さはない。岐阜県では飛騨地方に観られる。最近は園芸で簡単に育てられる西洋サクラソウ(プリムラ・マラコイデス)等が出回っておりこちらは放っておいても種子や脇芽でよく増える。十数年前に義母から1株もらって植えておいたがいまだに絶えることはなく毎年花を咲かせてくれる。


プリムラ・マラコイデス




今日のお茶
お菓子
   海津市 尾張屋昌常 「亥の子餅」



茶碗
   伊万里 田中乾山氏作
    白釉茶碗



書簡
   池田勇人氏手紙
岸田首相の派閥「宏池会」を作った池田勇人元首相が大蔵大臣時代に祖父を見舞い、その時先に記載した加藤栄三氏の「鵜」の絵を贈呈、そのお礼の手紙(原文は巻紙)。







謹啓    過般
錦地に罷出候節は
御不快中にも不拘
拝眉の機を恵まれ
御懇篤なる御示教に
預り且珍重なる御品
御割愛被下、御芳志の
程感銘不堪、厚く
御礼申上候。 永く家宝
の一として保存し、御宝芳諠
を偲ぶよすがに致度
存居候。
国歩多難にして微力
の如何とも為し難く候も
渾身の力を傾けて
努力可致所存に候はば
向後共一層のご支援
の程御願申上候。
涼風と共に凌ぎ易く
相成候ほどに一日速かに
御平癒の程お祈致居候。
先は御礼旁々御挨拶
申上度如此御座候。        
         敬具
十月二日      
        池田勇人
山崎老台
    御侍史

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