yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・
21年前のブログ「自然に学ぶ」より・・・



2001.06.04
くるまばはぐま

山野草にそれほど興味があるわけではなかった。しかし一つの花との出会いが野草にのめり込むきっかけになった。薄暗い林の中で真っ直ぐに4~50センチの茎を一本伸ばし、細長い楕円形の葉を車状に数枚付け中心から花径を伸ばしてまばらに白い花を数輪~十数輪横向きに咲かせる。名前を「クルマバハグマ」といい漢字で「車葉白熊」と書く。この花からは「白熊」の意味はどうしても理解できなかった。資料によれば「白熊」とは中国の「ヤク」の尻尾の毛のことで禅宗の僧が儀式で使う大きな筆のような道具「払子」を指すとあった。しばらくしてこの花が結実した姿を見て初めてこの意味がわかった。花の後、綿毛のような物を伸ばし払子そっくりなものが出来る。この花の名前を付けた人の観察力には感心する。ハグマと名前の付くもののうちクルマバハグマ、カシワバハグマ、オヤリハグマはコウヤボウキの仲間、エンシュウハグマはモミジハグマの仲間で同じ名前をもちながら属が違う。ここが植物の面白さだ。




追記
クルマバハグマはさほど珍しい野草だはない。まれに同じ場所で多数の株をを見ることがある。伊吹山の東山麓の春日谷の奥で多くの株を見てるし、郡上八幡から飛騨へ抜けるせせらぎ街道手間に坂本峠があり今は新道が出来て簡単に行けるがその料金所少し手前から旧道へはいる。この山道の脇の林の中でもよく見られる。
もう40年以上前にこの名前が面白く語源の意味を知りたくて庭に1株植えたことがある。ハグマの名前がつく植物の中では際立って大きい。車状の葉の中心から花茎を伸ばしその先に多数の花を横向きに咲かせる。花は科はキク科で花が終わると綿毛のような物が出来るがキク科にはこのような物は多い。ちょうどこの綿毛の形が禅宗の払子に似ていることを確認した記憶がある。相当前だが一度だけ生け花に使ったことがある。


デジカメ時代前の写真、少々ボケている
生け花に少々興味を持った頃の生け花




今日の生け花
メカルガヤは今月初めにも使ったがその時にはまだ穂は青かったが今は茶色に色ついてきた。前回と同じ花器を使い合わせた花はイヌタデとアキチョウジ。


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