yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花


今日の生け花・その前に・・・・


21年前に書いたブログ「自然に学ぶ」より



2001.03.17
ギフチョウ

桜の開花情報が出てくるとギフチョウの季節となる。小学生の頃、日本の蝶180種を集めていた。当時日本の蝶は約250種いた。現在はもっと多いと思う。
特にギフチョウの飼育には熱心で当時の新聞にはよく取り上げられた。ギフチョウの自然の姿が見られるのは4月~5月の約1ケ月だけ。黄色と黒で下羽に赤が入り大変美しいので春の女神といわれる。姫ギフチョウは少し小型でギフチョウより黄色が少し淡い。アゲハチョウの仲間で幼虫はくさいにおいを出す触角を2本もっている。ギフチョウ、姫ギフチョウともに変わった習性があり、交尾するとメスのおしりに独特の物があらわれる。茶褐色の薄い固い物ができギフチョウは円形でヒメギフチョウは軍配型。あの美しい姿ににあわず幼虫は真っ黒で蛹は目立たない落ち葉などの裏に作る。羽化する時は脱皮してから周りを歩き廻り、木の枝などに登って羽を伸ばす。最近ギフチョウの姿がめっきり少なくなった。一時乱獲だと言われ地方自治体では保護条例を作って保護しているところが多い。しかし人間が捕獲するのはそんなに多いとは思わない。むしろ乱獲より開発によりカンアオイの生育環境がなくなった影響の方が大きい。5月になると時々生育地のカンアオイの葉裏を見に行く。真珠のような卵を見つけるとホットする。昨年、雑木林の中の遊歩道工事現場で切り倒した木の下のカンアオイに卵を見つけた。やがてこのあたりからギフチョウが消えるかもしれない。


追記
ギフチョウは岐阜県飛騨金山地方で名和昆虫博物館初代館の名和靖により発見とされてきたが事実は少し違い、江戸時代すでに記録された図が残っているらしく「錦蝶」の名前がついていたようで名和氏は再発見者ということらしい。私は子供の頃は4代目の館長だった名和英雄について蝶を学んだ。当時まだ誰も成功してなかった30cm×40cm程の水槽の中で卵から羽化させたギフチョウを中に植えていたヒメカンアオイに産卵させることに成功し、名和氏のコメントをつけて朝日新聞に掲載されてことがある。ギフチョウとヒメギフチョウは国内ではほぼはっきりとすみ分けておりその境界線をルードルヒアラインという。
そして、ギフチョウはヒメカンアオイをヒメギフチョウはウスバサイシンを幼虫は食べるが通説であったが最近は少し違うようで両種の混生地域があったり食性もヒメギフチョウの幼虫の一部はヒメカンアオイも食べるそうだ。もう70年近く昔の記憶で最近のことはほとんど調べることもないしあまり興味もない。


今日の生け花


ススキとコアカソですっきりと
コアカソ
イラクサ科 ヤブマオ属の植物で山の道路の縁などでよくみられる。



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