yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・


21年前のブログ「自然に学ぶ」から・・


2001.03.09
ハシリドコロ
ある有名百貨店の陶器売り場を見ていたとき、花瓶に挿してある赤紫の花が目に入った。店員さんに「この花何処で手に入れられましたか」とたづねたところ山歩きをしていた時変わった花なので採ってきましたという返事。名前はご存知でなかったので猛毒植物ハシリドコロと教えてあげたら慌ててどこかへもって行かれた。飾っておいても何の問題はないのだが何か起きた時店の信用にかかわるからだろうか。水芭蕉を見に行った時、二人の女性が新芽の葉を手でちぎって「綺麗な葉ね。何の花でしょうね」と話しておられた。それはトリカブトですと教えてあげたらあわてて近くの水で手を洗われた。トリカブトは猛毒ではあるが、口に入れないかぎり触ったぐらいではさほど問題はない。ハシリドコロの新芽はいかにもおいしそうな山菜に見えるが花は赤紫、内側が黄色一見して毒草ぽい。トリカブトの新芽はニリンソウと間違えてよく中毒をおこす。一度覚えれば間違えることはない。トリカブトは円錐形の球根、ニリンソウは横根。トリカブトの葉は照りがある。


トリカブト




追記
もう古い話ではあるがトリカブトを使った殺人事件が起きたことがある。。
確か犯人は私の記憶では「神谷」という人物だった。保険金目当ての殺人事件で医師が被害者の血液を保存していたためそれを分析、トリカブトの毒が検出されて決定的な証拠となった。
トリカブトの球根を擦って煮詰め濃縮しカプセルに詰めて女性を沖縄にて殺した事件だったと思う。当時の記憶ではトリカブトの苗を大量に福島県の園芸店から購入したらしい。又擦った球根を煮詰めると異様な匂いがすると当時のマスコミは報じていた。
アイヌ人はトリカブトの毒を矢に塗ってヒグマを捕獲してたといわれるが果たして球根を擦ったものを矢の先に塗ったくらいで本当にヒグマを倒すことが出来るだろうか?こんな疑問がわいたので調べてみたらやはり疑問を持った人がいたようでネットでこの問題を問い合わせていた。それによると至近距離で毒矢を当て、そして逃げる、怒ったクマが追いかけてくる
それを次の矢を放つ、それを繰り返し弱ったところを皆で襲い斧などで仕留めていたとの記載があった。毒が強いといっても青酸カリなどのように強力ではないようだ。
身近にある植物でも毒があるものは多い。夾竹桃・馬酔木、ダツラ(朝鮮朝顔含む)。特に最近多いのは水仙の葉による中毒。ニラとの誤食で毎年中毒が報告されている。



今日の生け花
近くに大きな敷地のおうちがあり道路に面したところは草ぼうぼうで手入れがほとんどされてない。その中に柿の木が数本植わっており毎年この時期には見ていたが取られることは全くない。そのまま放っておかれるのでそのまま冬の前には地に堕ちる。今年も枝いっぱいになっている。今年はよく見てみたらその中に小ぶりの実をつけた渋柿の木が1本ある。これは生け花に使えそうなのですぐに初めてのお宅だが訪ねてみた。
生け花に使いたいので枝を切らせていただけないかとお聞きしたら快くどうぞ、そこで実がいっぱいついてる枝をのこぎりで切らせていただいた。しかし、実が多く重いので主になる枝の実1つにしてすべて落とした。合わせた花は達磨菊とホトトギス。根元に短い枝についた実を1つ加えた。


横から


少し上から




この花器だが実はメルカリで先日見つけた。
商品説明は
「不要となりましたので欲しい方にお譲り致します。頂き物でブランドやメーカーなどは分かりません。詳しくは画像にてご確認下さい。価値のお分かり頂ける方いかがでしょうか?」
送料込みで2300円だった。


画像は数点ついているが画面左に拡大できる小さな画像が6枚ついている。しかし、その下に矢印がありクリックするともう1枚画像が出てきた。それはこの花器の少し汚れた箱だった。
拡大してる見ると・・・あれ?見たことある箱書き。大変癖のある書体で署名と印も特徴があるのですぐ検索しこの方の箱書きの画像を数点と陶器に彫られる刻印もパソコンに取り込む。

字の大変癖のある書体と署名、印をすべて照らし合わせると皆合致。安いので早速購入。3日ほどで送られてきたのですぐに花器の裏の彫印を確認してみたらこれも合致した。
備前焼人間国宝の藤原雄氏の作品だった。

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