今日のお茶
今日のお茶・その前に・・・・
日本語の変化
戦後新仮名遣いになってから日本語が随分変わったと思う。又、年々若者達ににより新語が誕生しており、ひと昔前に使われてた言葉すら判らなくなることが多い。
今年になり押し入れ、倉庫など色々整理していたら祖父(昭和26年没)宛ての著名人の手紙が多数出てきた。ところが情けないかなほとんど読めない。まず難しいのは毛筆の崩し字だ。鉛筆で始まり万年筆、ボールペンがほとんどであった私の時代。ただ、学校では習字は習ったが崩し字は習った経験はない。そこで古文を研究してる会の方々に読んでいただいた。ところが現代と違う言葉使いがいたるところに出てくる。「辺読文字」いわれるもので昔の漢文の名残だろう。おおよそ以下のような文字が使われている。
難、不、無、被、可、得、奉など漢文などで返り点が付く語順で以下のように使われる。
不取敢 → 取敢えず
御加養被遊 → 御加養あそばされ
おゆるし可被下 → おゆるし下さるべく
得貴意 → 貴意を得
御障り無之 → 御障りこれ無く
奉賀候 → 賀し奉り候
不悪 → 悪しからず
戦中・戦後のしばらくまではこんな字が手紙ではよく使われていたようだ。
今日のお茶
お菓子
海津市尾張屋昌常 「染め始め」
茶碗
永楽善五郎 妙全作
金銀彩菊桐絵茶碗
(大正天皇銀婚記念作)
紀州徳川家より拝領「河賓支流」刻印
禅語
臨済宗 妙心寺派 第22代管長
古川大航師 筆
「關」
関の古い書体。
仏教では入り口の意味で大変奥が深い禅語。
一般には「玄関」