yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・


時期的にはずれているが。
21年前のブログ「自然に学ぶ」より


2001.0.3.01
いずれアヤメかカキツバタ女性の美しさを比べる時によく使われる。アヤメ、カキツバタ、野ハナショウブを離れて見ると区別がつかない人が多い。判らない人には近づいても同じで一まとめにしてアヤメと言う。まず生える場所が違う。カキツバタは水を好み、アヤメは乾燥地を好む。野ハナショウブは草原の湿地に生える。ただヒオウギアヤメは湿地にはえる。区別をつける時の特徴は葉にある。カキツバタの葉の葉脈は、はっきりしない。アヤメと野ハナショウブは葉脈があるが野ハナショウブは真ん中の一本が太い。アヤメの花の外側へ出た花びら(外花被片)の基部に紫と黄の網目のような模様がある。野ハナショウブとカキツバタの花の基部には黄色の模様がある。園芸店で売られているアヤメはシベリアアヤメで紫と白が一般的。あえてここで野ハナショウブと言ったのは園芸店でハナショウブとして売られているのは改良された園芸品種で野生種の野ハナショウブとは花の大きさ、花色等全く違う。ショウブ湯に使うショウブは別種でミズバショウと同じサトイモ科の植物。


以下は今回追加
カキツバタといえば愛知県の知立が有名。13000平方メートルの敷地に16の池がありカキツバタが植えられており毎年「八橋かきつばたまつり」が行われ全国から多くの観光客が訪れる。


若いころ一度知立までカキツバタの撮影に行ったことがあるが少し時期が早く花は全く咲いてなかった。仕方なく葉にいたカタツムリ1匹を撮影して所属していた写真クラブの定例展覧会が柳瀬商店街のビルの1室を借りて行っていたので「杜若」と題をつけて出展したことがある。
カキツバタは昔から親しまれ特に伊勢物語出は在原業平がカキツバタを頭に織り込んだ和歌が有名。
らころも つつなれにし ましあれば るばるきぬる びをしぞおもふ」
野ハナショウブはこのように集められている場所は聞かないが山地の草原では野生種群生をよく見ることがある。園芸化されたハナショウブは品種改良も盛んで花も大きく見栄えがするので各地で栽培されて花しょうぶ祭りがいたるところで行われて一番親しまれているのではないだろうか。しかし、花に関係なく花しょうぶ祭りではなくあやめ祭りで行っている所もある。アヤメも今は園芸化されて家庭園芸に取り入れられている。私の記憶は少しあいまいだが民謡に「いたこ出島の真菰の中に、あやめ咲くとはつゆしらず」というのがあるが真菰は水の中に生えるものでアヤメは水の中には生えないと牧野富太郎博士がクレームをつけたとか・・・・・。
もう一つ、この仲間を見る時実は葉の表を見てるのではなく葉裏を見ている。え~と思われる方がいるかもしれないがこの仲間の葉は茎を抱くようについている。通常葉を抱いた内側が表になるが葉が開かないので裏側が表に出ている。だから常に葉裏を見ていることになる。
イネ科の植物も葉が茎を抱いているが上部では葉が開き葉表が出る。


アヤメの花


カキツバタの花


大垣市北部、岐阜経済大学の北にある
  「曽根譲公園」の花しょうぶ園





今日の生け花


南濃町志津谷の脇の雑木林で花材を探す。
実が一杯ぶら下がった木が見つかった。庭木や生垣に使われる
マサキの野生種。まだ少し早いので実がはじけてはいないがはじけると赤い種子が顔を出す。
国道258号線沿いに本来は園芸種であるランタナが野生化してたくさん咲いていたので少し切ってきて合わせた。
花器は備前焼の中村真一郎氏作の窯変面取りの花器。
もう、20数年前に大原美術館へいった折、向かいの陶磁器屋さんの店先で見つけ気に入り購入したもの。当時は中村氏は若手作家であったが今では備前の中堅作家として活躍しておられる。


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