yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

古い手紙を見つける

古い手紙・その前に・・・
これは払えない


東電株主代表訴訟
福島第一原発事故に対し東電の株主が元役員に対し会社に損害を与えたと株主代表訴訟を東京地方裁判所に起こした。
損害額は20兆円と巨額の損害賠償だけに大変注目を集めた。
その判決が今日出された。対象者は5人で4人について賠償責任を認め、当時の東電の取締役について「原子力事業者、取締役として求められている安全意識や責任感が、根本的に欠如していたものといわざるを得ない」と厳しく批判した。2010年に取締役になった1人は対象から外れた。その総額は13兆円以上と前例のない高額。果たして4人は払えるか?100%無理だろう。
まだ、地裁の判決なので確定ではない。高裁、最高裁までゆくだろうから相当時間がかかる。
果たしてこの結末はいつ?どのような形で決着するかは判らないがもし、高額の賠償判決が出ても恐らく払える範囲の話し合いで決着するか自己破産か。いずれにしてもこの4人まだまだ長い針の筵に座りるづけることになる。かっては日本の大企業のトップとして経済会に君臨した姿は今はなくい。大企業といえども経営を健全化しておかないとこのようになるとの警鐘としてはいい例だろう。原発を抱える全国の電力会社にとっては電力不足、再稼働したい。しかし、もし同じ問題が起きたらと思うと相当慎重にならざるを得ないだろう。


「株主代表訴訟」
2006年に施行された会社法第847条では、「企業の経営者である取締役等の違法行為や定款違反、経営判断の誤りによって企業に損害が生じた場合、企業が該当の取締役等の責任を追及しない場合は、株主が代わりに違法行為を起こした役員に責任を追及できる」。
株主代表訴訟を提起する際に裁判所へ納める手数料額は一律1万3000円と低額。しかし、通常の損害賠償請求事件では、請求額が1000億円だとすると手数料額は約1億1300万円と高額。もしこれが株主代表訴訟ではなく通常の損害賠償請求なら20兆円だから

いくら用意せねばならないだろうか?
過去にはオリンパスなどで確定してるが500億円以上だが今回は異常に高い。これからの廃炉や補償等を考えれば当然の金額だろう。しかし、賠償金は東電へ入るのであった提訴した株主には一銭も入らない。








古い手紙が多数出てきた。その中の1つ。
祖父への手紙

池田勇人元総理の手紙


池田勇人氏は吉田茂氏の部下で佐藤栄作氏と吉田直系の両巨頭と言われたが佐藤氏より先に首相に就任。所得倍増や東京オリンピック招致。
佐藤栄作氏と袂を分かつ時に作った派閥が「宏池会」で今の代表は岸田総理。


病床の祖父を見舞った池田勇人氏が大蔵大臣(現財務・金融担当大臣)だった当時の手紙。病床の祖父は当時の新鋭日本画家加藤栄三氏(後,日展理事就任・弟は元日展理事長になられた加藤東一氏)が描かれた「鵜」の絵を池田氏に贈呈。そのお礼の手紙。






内容は以下の通り。



謹啓 過般
錦地に罷出候節は
御不快中にも不拘
拝眉の機を恵まれ
御懇篤なる御示教に
預り且珍重なる御品
御割愛被下、御芳志の
程感銘不堪、厚く
御礼申上候。 永く家宝
の一として保存し、御宝芳諠
を偲ぶよすがに致度
存居候。
国歩多難にして微力
の如何とも為し難く候も
渾身の力を傾けて
努力可致所存に候はば
向後共一層のご支援
の程御願申上候。
涼風と共に凌ぎ易く
相成候ほどに一日速かに
御平癒の程お祈致居候。
先は御礼旁々御挨拶
申上度如此御座候。        
         敬具
十月二日      
        池田勇人
山崎老台
    御侍史

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