yabusameyamaのブログ

野草を見続けて40年草花にレンズを向けて好きなように写真を撮る

我流素人の生け花

今日の生け花・その前に・・・・・


和傘とロクロ
ロクロといえば普通は陶芸の轆轤を思い浮かべるのではないだろうか。若い人にはなじみのあまりない「和傘」、今は雨が降れば傘ではあるがほぼ100%近くが洋傘だろう。
私が子供の頃はまだ和傘が多かったし、岐阜市南部は和傘の一大生産地でもあった。ならば和傘は現在何に使うか?
和風を表現するには一番いい道具ではないだろうか。結婚式の新婦が着物姿にはよく似合う又、和風インテリアの道具にも使われる。最近は見直されて需要が随分多いらしい。和傘に欠かせないのはロクロと呼ばれる傘の中心部に使う部品で現在ではこれを作れる方は日本に1人しかいないそうだ。又、部材は山で見られるエゴノキが最高の材料らしい。しかし、そのエゴノキが手に入らなくなって和傘生産の危機となっているらしい。ロクロを作るにはエゴノキの太さが4~6cm必要だが自然の山ではなかなか手に入らず今では保護するグループも出来て苦労しているらしいがせっかく細い木を育てても鹿やカモシカが葉を食べてしまうらしい。
最近私も山に入ることは少なくなったがエゴノキはいくらでも見られた。白い花が咲き丸い実がなる。この実をつぶして谷に流すとその毒で魚が弱って出てくるので漁に使ったといわれるがこれはあまり効果がないらしい。しかし、エゴノキの危機にあるとは知らなかった。





今日の生け花
雑木林の縁に多くのキヅタが見られるので採取に行ってきた。
大きな木に絡んで生えていたキヅタは大木ごと切られてしまい
絡む木がなくなったキヅタはこんもりと塊になっていた。
細く面白い枝はさすがに少なかった。実はびっしるついている。



採取したキヅタの枝と白藪椿
余分な枝と葉、多くついた実を落とし軽くする
少し添えた椿も地味だが野の花には少し早いし、花屋の派手な花は使いたくないので地味だが白い椿にして生けてみた。


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