今日のお茶・その前に・・・

最中（さいちゅう）と最中（もなか）
最中と書いてモナカと読む。パリパリとした皮の中に餡を入れたお菓子。私がまだ若いころに岐阜市の銘菓として「起き上がり最中」があった。
形は達磨で当初は通常の餡であったが色々な餡が考案されてよく売れていた。宣伝文句は、織田信長の「我いま起き上がる最中（さいちゅう）なり」だった。しかし時代と共に色々なお菓子が開発されてやがて販売は下降線をたどり生産中止となり廃業へと向かっていた。しかし、大垣の菓子メーカーがこの商標権を買取り新たな形で生産販売を開始すると地元新聞が報じた。昔懐かしいお菓子が復活するのはうれしい事だ。
時を同じく読売新聞「編集手帳」に「最中」が取り上げられた。
最中の皮は小麦粉ではなく米粉だそうで小麦粉の代替品として今注目されているようだ。

今日のお茶
お菓子
　　　大垣市金蝶園　「朝の露」

茶碗
　　　土岐　陽山窯　水野澤三氏作
　　　　織部焼茶碗

絵と和歌
　　　川合玉堂画伯（偶庵）
　　　秋の夜の月
雲ひらきやま志りそきて中そらに
　　　　かがやきわたる秋の夜の月